こんにちは、佐々木 優です。
正直言って、この記事を書くかどうかめちゃくちゃ迷いました。というのも、EEATについて語るって、なんか偉そうじゃないですか?でも、うちの会社でこの11年間、本当に試行錯誤してきたし、失敗もいっぱいしたので、その生々しい話をシェアできればと思って筆を取りました。
読了時間は多分15分くらい?長いです、すみません。でも最後まで読んでもらえたら、明日からのブログ運営が確実に変わると思います。
そもそもEEATって何?私の理解
最初にEEATという言葉を聞いたのは、確か2022年の秋でした。当時のSEO担当者から「これから重要になるらしいです」って言われて、「はいはい、また新しい略語ね」って正直流してたんです。
でも実際に調べてみると、これがけっこう深い。Experience(経験)、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)の4つなんですが、要するに「お前は何者で、なんでその話をする資格があるの?」ってGoogleが聞いてるんです。
要素 | 私なりの解釈 | 実際にやってること |
---|---|---|
Experience | 実際にやったことあるの? | 失敗談も含めて全部書く |
Expertise | その分野、詳しいの? | 勉強し続けてることを見せる |
Authoritativeness | 他の人も認めてる? | 外部での活動記録を残す |
Trustworthiness | 信用できる人? | 連絡先も会社概要も全部オープン |
これ、考えてみれば当たり前なんですよね。リアルの世界でも、知らない人からアドバイスもらうより、実績のある人の話を聞きたいじゃないですか。
うちがEEATで失敗した話
恥ずかしい話ですが、最初はEEATを完全に誤解してました。
失敗その1:プロフィールを盛りすぎた
2023年の春頃、SEO担当者が「著者プロフィールを充実させましょう」って言うので、私のプロフィールをけっこう盛って書いたんです。「業界のリーディングカンパニー」とか「数々の賞を受賞」とか。
年齢とか…
で、それを見た業界の知り合いから「佐々木さん、なんか違くない?」ってLINEが来て。もう赤面ものでした。すぐに書き直しましたけど、その時学んだのは「等身大の自分を出すことの大切さ」です。

プロフィール盛ったら速攻バレた…地味に恥ずかしい💦
失敗その2:体験談を作った
これはもっとひどい。うちのライターに「体験談を入れてください」って指示したら、使ったことのないツールのレビュー記事を書いてきたんです。しかも妙にリアルで、「3ヶ月使って分かった5つのメリット」とか。
読者の方から「本当に使ってます?ここの機能、実際は違いますよ」ってメールが来て、もう穴があったら入りたかった。その記事は即削除して、ライターには正直ベースで書き直してもらいました。
失敗その3:SEO会社の甘い言葉に騙された
「被リンクを100本獲得してAuthoritativenessを向上させます」って営業が来たんです。月30万円で。バカでした、契約しちゃったんです。
結果?変なサイトからのリンクが大量について、逆に順位が下がりました。しかもGoogleから警告まで来て。結局、リンクの否認作業で2ヶ月かかりました。30万円をドブに捨てた上に、時間も無駄にしました。
で、結局何が効果あったの?
失敗ばっかりじゃつまらないので、実際に効果があった施策も書きます。
失敗談を正直に書いたら順位が上がった
去年の夏、「スタートアップの資金調達で失敗した話」っていう記事を書いたんです。本当は書きたくなかった。だって恥ずかしいじゃないですか、投資家に断られまくった話なんて。
でも編集部の子が「社長の失敗談、すごくリアルで面白いです。これ絶対読まれますよ」って背中を押してくれて。
結果的に、その記事は「スタートアップ 資金調達 失敗」で3ヶ月後には5位になりました。コメント欄には「同じ経験してます」「勇気もらいました」って声がたくさん。
あ、ちなみにその記事経由で2件、実際に資金調達の相談が来ました。失敗談なのに仕事につながるという。

失敗をさらけ出したら順位UP&お仕事ゲット…意外すぎ✨
社内の会議を記事にした
うちの会社、毎週金曜日に「技術勉強会」やってるんです。で、その内容をブログ記事にしてみたんです。議事録みたいな感じで。
「React18の新機能を試してみた」とか「AWSのコスト削減で月10万円浮いた話」とか。社内の生の議論をそのまま記事にしたので、「ここで詰まった」「この方法は失敗した」みたいなリアルな情報がいっぱい入ってます。
これが思った以上に読まれて、今では技術系のキーワードで複数上位に入ってます。他の技術ブログとの差別化ポイントは「リアルタイムの試行錯誤」だと思ってます。

社内の勉強会ネタが意外とウケた!リアルって強い💡
お客さんに協力してもらった
一番効果があったのはこれかもしれません。お客さんに「事例記事書かせてもらえませんか?」ってお願いしたんです。
最初は断られることも多かったです。でも「失敗した部分も含めて正直に書きます」「御社のブランドにプラスになるように配慮します」って言ったら、意外と協力してくれる会社が多くて。
結果的に10社くらいの事例記事ができました。で、これが「〇〇業界 DX 事例」とか「中小企業 IT導入 成功事例」みたいなキーワードで上位に来るようになった。
何より、事例記事って他社からのリンクがつきやすいんです。同じ業界の会社が「参考になる事例です」って紹介してくれる。これが自然な被リンク獲得につながりました。
YMYLじゃない分野でもEEATは大事
よく「うちはYMYLじゃないからEEATはそんなに重要じゃない」って言う人いますが、これは間違いだと思います。
IT分野での実感
うちはIT関連のコンテンツがメインですが、最近は明らかにEEATの影響を感じます。
例えば「WordPress プラグイン おすすめ」みたいなキーワード。以前は「まとめサイト」が上位にいたんですが、最近は実際にWeb制作をやってる会社のブログが上がってきてる。
理由は簡単で、実際に使ってる人の情報の方が価値があるからです。「100個のプラグインを比較しました」より「うちで3年使ってるプラグインはこれです」の方が信頼できる。
グルメブログの例
友人がグルメブログをやってるんですが、彼女も同じこと言ってました。「食べログの転載みたいな記事はもう上がらない。実際に行って、写真撮って、店員さんと話して、それを記事にしないとダメ」って。
確かに最近のグルメ記事の上位を見ると、写真のクオリティが全然違います。料理の写真だけじゃなくて、店内の雰囲気、メニュー表、レシートまで載せてる記事が多い。うちのシェフも記事を書きますが、
「レシピ記事はネットに星の数ほどある。それを書くなら「母から教わった我が家秘伝の漬物」の記事を書いたほうが、読者は読んでくれる。」
具体的にどうやればいいの?
偉そうに語ってきましたが、実際のところ「これをやれば確実に成功する」という方法はありません。ただ、うちで効果があった方法は共有できます。
まずは基本の信頼性から
運営者情報はとにかく詳しく
うちのプロフィールページ、A4で3枚分くらいあります。長すぎるかもしれませんが、「この人はどんな人なのか」が分からないと信頼してもらえないので。
- どんな会社をやってるか
- 何年この業界にいるか
- どんな失敗をしてきたか
- なぜこのブログを書いてるか
この辺りは最低限書いてます。特に「なぜこのブログを書いてるか」は重要だと思ってます。
お問い合わせには絶対返事する
これ、当たり前のようで意外とできてない人多いです。うちは「24時間以内に必ず返事する」ってルールにしてます。土日も関係なく。
時々「記事の内容が間違ってます」って指摘のメールが来るんですが、そういうのには特に丁寧に返事してます。で、間違いが本当だったら記事を修正して、お礼のメールを送る。
これやってると、読者との信頼関係ができてくるんです。「このブログは間違いがあっても直してくれる」って思ってもらえる。
体験談の書き方
成功談より失敗談 ⇐テストに出ます。
これは声を大にして言いたい。成功談より失敗談の方が圧倒的に読まれます。理由は簡単で、失敗談の方がリアルだから。
「この方法で売上が3倍になりました!」より「この方法で200万円損しました」の方が具体的で信用できるじゃないですか。
数字は具体的に
「しばらく使ってみました」じゃダメ。「3ヶ月間、毎日2時間使いました」って書く。
「効果がありました」じゃダメ。「問い合わせが月5件から20件に増えました」って書く。
数字があると信憑性が全然違います。嘘は書いちゃダメですが、記録できるものは全部記録しておく。
写真は絶対自分で撮る
これも基本中の基本。フリー素材の写真使ってる記事、見る人が見れば分かります。
スマホでいいので、自分で撮った写真を使う。画質は悪くても「リアル感」があります。

AI画像もいいのですが、リアルな写真の方が読者受けがいいです。
専門性の見せ方
勉強してることを隠さない
「もう完璧に知ってます」みたいな書き方より「今勉強中です」って書く方が人間らしい。
うちのブログでは「読書記録」っていうカテゴリがあって、読んだ本の感想を書いてます。全部が役に立つわけじゃないし、途中で読むのやめた本もあります。でもそれも含めて書く。
他の人の意見も紹介する
自分の意見だけじゃなくて、他の専門家の意見も紹介します。「〇〇さんはこう言ってますが、私はこう思います」みたいな感じで。
これやると記事に厚みが出るし、「この人は他の人の意見も聞いてるんだな」って思ってもらえます。
権威性は無理に作らない
自然な流れで外部露出を増やす
「権威性を高めるために講演しよう」って考えると失敗します。まずは小さなコミュニティから。
うちの場合、最初は社内勉強会の内容をブログに書いてました。それが評判になって、他社からも「勉強会で話してもらえませんか?」って声がかかるようになった。
そこから業界のイベントで話すようになって、最終的にはメディアに寄稿するようになりました。全部自然な流れです。
肩書きよりも実績
「業界のエキスパート」って自分で言うより、「この会社でこんなプロジェクトをやりました」って具体的な実績を書く方が説得力があります。
肩書きは他人がつけてくれるもの。自分でつけるものじゃない。

うちの編集部長は女子高生。最初は相手にされなかったけど、今では引き抜きを阻止するのが大変なくらい、その実力は高く評価されています。

よくある質問と私なりの答え
Q: 個人ブログでもEEATは効果ありますか?
A: むしろ個人ブログの方が効果的かもしれません。
企業のオウンドメディアって、どうしても「宣伝っぽく」なりがちじゃないですか。でも個人ブログなら「この人の個人的な体験」として読んでもらえる。
友人の個人ブログで「子育てしながらプログラミングを覚えた話」を書いてる人がいるんですが、これがすごく人気なんです。同じような境遇の人からのコメントがたくさんついてる。
企業では絶対に書けない「生々しい体験談」が書けるのが個人ブログの強みです。
Q: 資格がないと専門性は示せませんか?
A: 資格より継続性の方が大事だと思います。
私も特別なIT資格は持ってません。でも10年以上この業界にいて、失敗も成功も経験してる。その積み重ねが専門性だと思ってます。
資格は「知識を持ってる証明」にはなりますが、「実際に使える証明」にはならない。読者が知りたいのは後者です。
Q: 失敗談を書くのが怖いです
A: その気持ち、すごく分かります。
私も最初は「失敗談なんて書いたら信用失うんじゃないか」って思ってました。でも実際に書いてみると、逆に信頼してもらえることが多い。
「この人は正直な人なんだな」って思ってもらえるし、「同じ失敗をしないで済んだ」って感謝されることもあります。
ただ、書き方は大事です。「失敗しました、以上」じゃダメ。「なぜ失敗したのか」「そこから何を学んだのか」「次はどうするつもりか」まで書く。
失敗談は最強のコンテンツです。誰も真似できないから。
Q: どれくらいで効果が出ますか?
A: 正直に言うと、けっこう時間がかかります。
うちの場合、本気でEEATを意識し始めてから効果を実感できるまで半年はかかりました。しかも劇的な変化じゃなくて、じわじわとした変化。
「今月は先月より問い合わせが2件多いな」 「このキーワードで順位が3つ上がったな」
そんな感じの積み重ねです。
でも一度効果が出始めると、雪だるま式に良くなっていきます。上位表示される記事が増えると、サイト全体の評価も上がる。被リンクも自然に増えてくる。
SEOって「複利」みたいなものだと思ってます。最初は効果が見えないけど、ある時点から加速度的に伸びる。
私が今やってること
毎週金曜日の振り返り
毎週金曜日に、その週に公開した記事の振り返りをやってます。
- どの記事がよく読まれたか
- どんなコメントがついたか
- 検索順位は上がったか下がったか
- 次週への改善ポイントは何か
これを1年続けると、確実にコンテンツの質が上がります。
読者との直接対話
月に1回、読者との座談会をやってます。オンラインで、参加費無料。
「どんな記事が役に立ちましたか?」 「どんな内容をもっと知りたいですか?」 「分かりにくかった部分はありますか?」
こういうことを直接聞く。これが一番勉強になります。
Google Analyticsの数字を見てるだけじゃ分からない「読者の本音」が聞けるので。
他社との情報交換
同じような規模のIT企業の経営者と、月1回情報交換してます。
「最近どんなコンテンツマーケティングやってる?」 「EEATで効果があった施策は?」 「失敗した話聞かせて」
こういう話をざっくばらんに。
一人で考えてても限界があるので、他の人の経験を聞くのは本当に大事です。
最後に
長々と書いてしまいましたが、結局のところEEATって「当たり前のことを当たり前にやる」ことだと思ってます。
- 読者にとって価値のある情報を書く
- 嘘は書かない
- 自分の経験を正直に書く
- 読者とのコミュニケーションを大切にする
これってインターネットがない時代から、良いコンテンツを作る人がやってきたことと同じです。
EEATという概念ができたことで、それが「検索エンジンからも評価される」ようになった。それだけの話だと思ってます。
だから、小手先のテクニックに走るよりも、「読者に価値を提供する」ことに集中する。これが結局一番の近道です。
もしこの記事が役に立ったら、Xでシェアしてもらえると嬉しいです。逆に「ここが間違ってる」「この部分が分からない」みたいなのがあったら、XのDMから教えてください。
みんなで一緒に、良いコンテンツを作っていきましょう。
佐々木 優 株式会社リミッドブレイク 代表取締役 札幌在住、31歳
システム開発:システムメンテナンス:ユーザーサポート:デジタルコンテンツ制作
Twitter: @blog19640624
この記事は2025年6月に書きました。情報が古くなってたらごめんなさい。気づいたら更新します。
https://aigirl.wpx.jp/rimidobureiku
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